ずいぶん昔に流行った曲であみんの「待つわ」という歌がありました。知らない人も多いかな？
この曲は、執着のある歌詞だと思うのです。
好きな人が恋人と別れて自分を振り向いてくれるまで、いつまでも待つわ、という歌詞です。

他にもリバイバルを幾度かされている「まちぶせ」という曲があります。
好きな人に何気なく会った風を装って、実はまちぶせしているというものです。彼が笑顔で話している女性に嫉妬もします。

人間なら誰もが本能で持っている、嫉妬心や執着心を歌ったものだと思うのです。
それを全て否定することはないけれど、今、私が思っている「待つ」ということは、こういう歌になっているような、執着とか、執念深さとか、嫉妬心とかとは、また別のものです。

獲物を睨んで待ちつづけるのは、私としては精神上、良くありません。（かといって、その感情を否定もしません）

自分の中で消化するまで考えてもいいと思うのです。
消化した後は、忘れてしまう。
忘れるっていうのは、期待せずに待機せずに、いつか縁があれば巡り合える気持ちで、今を生きるっていうことだと思うのです。

毎日を生きている、ただそれだけで、自然の条理で叶うものは叶う。訪れるものは訪れる。本当に不思議だなと思います。